宝石、ジュエリーの買取店はいろいろ。失敗しないために必要な知識
- 東京宝石倶楽部
- 3月9日
- 読了時間: 8分
更新日:4月29日

買取業界は、成長が著しい分野です。査定や買取に実際に出した経験がない方でも、いくつかの買取店名はご存知でしょう。
買取店は、さまざまな種類や特徴にわかれます。査定したいものがある、あるいは売却をお考えの方がもっとも気になる、「失敗しないため」の買取店に関する種類と知識を紹介します。
1. 買取できる場所の種類
2. 買取できる場所の実際
3. 高額買取店もいろいろ 4. 失敗しないためには?
1. 買取できる場所の種類
まずは、買取できる場所を大きく分類してみましょう。分類の考え方や方法はいろいろですが宝石、ジュエリーの買取店はいろいろ。失敗しないために必要な知識、一般の方がなるべくわかりやすい形でわけてみました。
1、高価買取専門店
鑑定士が常駐し、高価買取を謳っているお店。ダイヤモンド、ブランドジュエリーなどを得意とする場合が多い。
2、質屋
品物を担保にお金を貸すことを本業とするお店。買取も行っている。
3、リサイクル、リユース店
幅広い品物を扱っており、宝石・ジュエリーもその一部として買取・販売している。
4、地金買取店
金、プラチナなどの地金を専門に買取っているお店。宝石ではなく地金部分の評価となることが多い。
5、ジュエリーリフォーム・加工店
ジュエリーのリフォーム、修理、加工などを専門としているお店。不要なジュエリーを下取りする場合もある。
なおフリマアプリなどによる個人間の取引も増えてきていますが、ここでは第三者を介したもののみにしているので含めていません(個人間取引は完全に自己責任の世界になるので、推奨しづらいためです)。
2. 買取できる場所の実際
買取できる場所について、詳しく見ていきたいと思います。
宝石、ジュエリーの査定や買取で真っ先に思い浮かぶのは、「高価買取」を掲げる買取専門店でしょう。これは種類もさまざまなので、後でさらに詳しく見ていきます。
次が質屋、またはリサイクル、リユース店だと思います。

「質屋さん?」と違和感を持った人も多いでしょう。個人や数人程度で1店舗を営業、というのが一般的ですが、大きく展開している質屋さんもいくつかあります。地域に複数店舗というのが多いですが、全国展開をしている規模の大きい所もいくつかあります。
一方でリサイクル、リユース店は、規模が大きな所が目立ちます。
質屋は「品物を担保にお金を貸す」、リサイクル、リユース店は「品物を再販したり資源として再利用する」といった違いがありますが、宝石やジュエリーを高く買い取ってもらうという意味だと、大きく共通する点があります。それは、「宝石やジュエリーは、多くの取り扱い品の中の一つ」になることです。つまり、宝石やジュエリーを専門的には査定しないということ。専門性が薄いというのは、高額買取という面ではネガティブです。
地金買取店は、金(ゴールド)やプラチナといった貴金属を買い取ってもらうのには悪くない選択です。注意点としては、宝石がついていてもそこはほとんど評価されないので、貴金属のみの買取場所と考えておいた方がいいことです。つまり宝石がついた指輪やネックレスは、地金部分の買取額しかつけてもらえない、つまり安い買取額ということです。
ジュエリーリフォーム・加工店は、中には買取をする所もあるというだけなので、特別事情がなければあまり選択肢には入らないでしょう。
大型の高価買取店は、大規模展開の質屋やリサイクル、リユース店と見分けがつきにくいかもしれません。質屋やリサイクル、リユース店は数多くの商品種類を扱っていたり(たとえば古美術品や洋服、電化製品やお酒など)、販売も積極的な所だといったふうに判別するといいでしょう。
高額買取店もさまざまな種類がありますので、次はここについても詳しく解説していきます。
3. 高額買取店もいろいろ
高額買取店について、実態を踏まえて以下のように分類してみました。
1、大手買取チェーン店
2、中規模買取チェーン店(地域のチェーン店)
3、個人店(小規模店)
4、専門買取企業
5、オンライン買取店

1の大手買取チェーンを、誰もが真っ先に思い浮かべるでしょう。インターネットやテレビCMなどで、よく見かける所だからです。街を歩いていて看板を目にする機会も多いはずです。2の中規模店買取チェーンは、地域で5~6店舗ほどを営業しているような所、もちろんその辺りでの知名度は高いです。
3の個人店、4の専門買取企業がイメージしにくいかもしれません。またイメージしにくいということは、査定を依頼する優先順位も下になるかもしれません。
しかし、これらを除外すると損をしてしまうかもしれません。なぜなら、買取をする店としてはこれらの方が、専門性があって高額査定になる可能性が高いからです。
規模が大きい所は、「確実にお金になる部分」しか評価をしません。確実にお金になる部分とは、金やプラチナといった地金の部分です。つまり最初にあげた分類の、「リサイクル・リユース店」「地金買取専門店」に近い買取方法とも言えます。
一方で宝石、ジュエリー買取をうたう個人店や企業は専門店ですから、宝石部分も評価します。大きく分ければ「地金(貴金属)の査定額」か、「宝石+地金(貴金属)の査定額」になるわけです。査定対象が広いため、後者の方が当然大きな金額は出やすくなります。
個人店と企業というと真逆のような気がしますが、実は買取には重要な共通点があります。それはいわゆるBtoB、つまり企業や業界内での取引が多いことです。さらにいえば取引先は、現在は圧倒的に海外です。
そうした企業間の取引が中心の専門店、企業がなぜ一般の方からも積極的に買取をするかといえば、品物が足りないからです。日本の宝石、ジュエリーの海外需要は高く、中国はもちろんインドなど東南アジアの新興国でもニーズは右肩上がりです。
もちろん、さまざまなルートから宝石やジュエリーの仕入れはおこなっていますが、それだけでは十分ではありません。またインターネットの普及により、一般の方とも直接取引が可能になりました。こうした理由から、個人店や企業も一般の方からの買取に積極的なのです。
さらには5のオンライン買取店という、実店舗を持たずにインターネット上だけに存在する買取店も出てきています。こうしたお店も個人店や企業に近い形で、実態としては企業間や業界内の取引が活発です。ただし実店舗がないので、買取を利用するお客様に対する安心感を、与えきれていないというデメリットはあります。
これらのことから、特別な事情がなければ「高価買取店」が最優先、その中のいくつかで査定額を比較して、諸条件も考えて買い取ってもらう、というのがベストな選択になります。 また宝石やジュエリーに関する専門性が高い個人、企業のお店の方が高額査定が出やすいのも加えておきましょう。
4. 失敗しないためには?
最後に、まとめと実際の査定や買取のノウハウについてお伝えしましょう。
●ポイント1
査定をする際は、「大手、中規模チェーン」と「個人店、専門企業」をバランスよく。
よく査定で失敗しない方法として、「複数店に査定依頼をする」ということが挙げられます。ただしチェーン店に複数査定を依頼しても、金額は似た感じかもしれません。ここまで説明したように、チェーン店は確実な部分のみの査定が中心だからです。
「大手、中規模チェーン」と「個人店、専門企業」を複数。少なくとも二つずつは査定依頼をするのがいいでしょう。
●ポイント2
ネットを活用して効率よく。
複数依頼と言っても、時間もなかなか取れないし・・・という方は多いはずです。現在はLINEやインターネットから申し込みをして、目安額を伝えてもらうという方法が多く取られています。「ここが良さそう」というお店にあたりをつけ、そこに査定依頼をするといいでしょう。LINEでのやり取りを通して対応のきめ細かさや丁寧さなど、査定額以外の部分も見極めることができます。
依頼先にまったくあたりがつかない、という場合には一括査定サイトを使ってみるのも手です。下記に、代表的な一括査定サイトを載せます。
ポイント3
聞いていた査定額より大きく下回る場合は、返却依頼を。
インターネットで査定依頼をするのは手軽な反面、デメリットとして「品物を送る(持っていく)と、ぜんぜん違う安い買取額にされた」というのがあげられます。
買取は最終的に、実物を渡してもらう必要があります。実物を見て評価が大きく下がるということも0ではありませんが、「LINE査定(ネット査定)では高い買取額をつけて、品物を渡してもらう」という手法を取っている所もあるようです。
もし聞いていた査定額と大きく違うようならば、そこでの買取は止めてもいいでしょう。品物を送った場合は返却依頼など面倒かもしれませんが、損をしないためには断ることも大切なポイントです。なお品物を送る前に、返却の送料等は自己負担か、買取店負担になるかもそのお店が優良かどうか見極めるポイントです。東京宝石俱楽部は、お預かりした品物の売却が成立しない場合も、当店が送料負担してご返却いたします。
宝石、ジュエリーの専門店、東京宝石倶楽部は、LINEの簡単なやり取りで正確な査定額をお出しします。 東京近郊はもちろん、全国から買取をしています。
この記事の監修者

東京宝石倶楽部
この記事は日本一の宝石街に店舗がある専門店、東京宝石倶楽部が監修しています。