ティファニーと「ティファニーで朝食を」
- 東京宝石倶楽部

- 9月23日
- 読了時間: 6分
更新日:9月24日

多くの人々が憧れを抱くハイジュエリーブランド、「ティファニー」。そのブランド名とともに、「ティファニーで朝食を」という映画のタイトルをすぐさま連想する方も多いのではないでしょうか。
今回は宝石、ジュエリーのサイドストーリーとして、ティファニーとこの映画のお話です。
※このページに掲載している画像は、すべてイメージです。
1. 「ティファニーで朝食を」
2. 映画とティファニー
3. 映画とジュエリー
4. 映画にまつわるetc
「ティファニーで朝食を」
「ティファニーで朝食を」という映画が、ティファニーの価値や知名度を大きく引き上げたことは言うまでもありません。
誤解があるといけないのですが、この映画の製作、公開時点でティファニーは既に大いなる憧れのブランドでした(映画の公開は1961年。ティファニーは19世紀には世界でも名だたるブランド価値を確立)。
だからこそティファニーは、憧れの対象としてタイトルに使われたのです。
もう一つ誤解がないように付け加えておくと、「ティファニーで朝食を」とは、もともとは小説として発表された作品でした。
作者のトルーマン・カポーティはティファニーに大きな憧れと理想を抱き、この小説を書いたと言います。ただしカポーティ自身はこの映画のキャスティングにも内容にも強い不満を抱いていたとのことなので、ここでは小説とは切り離して、映画「ティファニーで朝食を」の括りで見ていきましょう。
映画とティファニー

ティファニーはこの映画に、全面的に協力しています。撮影には営業時間外のニューヨーク本店が使われ、実際のティファニー商品も身に着けられました。
もちろん、ティファニーの公式サイトでもこの映画については、「ニューヨーク本店で初めて撮影された映画」と紹介されています(ただし全編をニューヨークで撮影したわけではなく、スタジオ撮影の方が多かったとか)。
「ティファニーで朝食を」は、紛れもなく世界的なヒットを収め、歴史に残る作品です。1960年代の日本への影響ももちろん凄まじいものがあったと言います。女性のファッションはもとより、お洒落で都会的なライフスタイル。そして恋愛観や生き方にまで強く影響を与えたことは、「オードリー・ヘップバーン現象」とも呼ばれました。
ハイジュエリーブランドとしての「ティファニー」の名が、広く強烈に印象づけられたのは言うまでもありません。ただし、日本ですぐさまティファニーを持つ女性が増えたということにはなりませんでした。
何しろ海外旅行など遥か遠い憧れ。ティファニーが日本に直営店を出すのも、映画の公開から10年以上の時を経てからのこと。「ティファニーで朝食を」で人々の心に強く、深く刻みこまれた憧れのブランドは、70年代の直営店の開設で花が開き、80年代に爆発的な人気を得ることになります。直接でなくても、この映画が後の世代にもなにがしか大きな影響を与えていたことは言うまでもありません。
またこの映画はティファニーという一つのブランドだけでなく、カルティエやシャネルといった他のハイブランドへの憧れも強くしました。日本人のブランド好きという性格についても、やはりこの映画が大きな役割を担っているのかもしれませんね。
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映画とジュエリー

ティファニー本店での撮影。何しろ映画のタイトルになっているわけですから、スクリーンにも数多くのジュエリーが映し出されました。特にティファニーの一番の魅力であるダイヤモンドは、劇中でもひときわ大きな存在感を持ちました。
さらにティファニーを代表するコレクションとして、婚約指輪の「ティファニー・セッティング」、エメラルドやサファイアを使ったカクテルリングといったアイテムも続々とスクリーンに。もちろん、必然性がある形でこれらは登場。映画とジュエリーが見事に融合した作品といえます。
この映画のジュエリーを語る時、「ティファニー・ダイヤモンド」のことは必ずあげられます。ティファニーの象徴とされる、最高クラスのダイヤモンドです。ヘップバーンはこれを実際に身につけた数少ない人物、ということで今もなお語り継がれています。
当時の日本では、この映画を通してダイヤモンドへの憧れがいっそう強くなりました。日本ではもともと宝石といえば、家宝のようなイメージでした。それが、「ファッションとして楽しむ」「自分を磨いたり、自分へのご褒美」「結婚指輪、婚約指輪への憧れや定着」、といったものに変わっていくきっかけにもなりました。
まさしく映画とそこに映し出されたジュエリーの輝きは、日本の人々の価値観まで大きく変えていくきっかけになったのです。
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映画にまつわるetc
時は流れ、「ティファニーで朝食を」の公開からすでに半世紀を大きく超えました。
映画に映し出されたニューヨーク本店のショーウィンドウは現在なくなってしまったものの、代わりに映画の雰囲気を感じさせるカフェがオープンしています。
より深く、熱のこもったリポートは、やはり実際に足をはこんだ方のブログを見ていただく方がいいでしょう。明日にもロケ地めぐりをしてしまいたくなる、そんな気分になりますね。
ニューヨーク本店のカフェでは、著名なシェフが監修するメニューが提供されているということでも有名。予約困難という声もしばしば。
さらにこの「ブルー ボックス カフェ」、ドバイにもオープンしているのだとか。
そして日本でも2025年8月、ティファニー 銀座にこのブルー ボックス カフェがオープンしています。
映画から長い時を経て、時代や人々の志向にも合わせながら、形を変えて日本と強く結びつくティファニー。今後も多く愛され続けるブランドであることは間違いありません。
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この記事の監修者

東京宝石倶楽部
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