ルースの買取は可能。裸石とも呼ばれるこの宝石、査定するお店などを解説
- 東京宝石倶楽部

- 4月10日
- 読了時間: 8分
更新日:8月30日

「ルースなのですが、買い取ってもらえるんですか?」
こんな質問をいただく機会が、多くあります。
結論、東京宝石倶楽部はルースの査定も買取も大丈夫です。
この記事では宝石のルースに関する基本的な知識と、査定や買取について解説します。
1. ルースとは
2. ルースの買取について
3. 宝石ごとの違い
3.1 ダイヤモンド
3.2 色石
3.3 買取が難しいもの
ルースとは
まずは、ルースについて解説します。
(ルース一般の知識なので、それはわかっている、という方はここを飛ばして2章からお読みください。すでに具体的な売却をお考えの方は、LINE査定をいただく方が効率的です。送付いただいたアイテムの画像や基本情報を確認次第、査定額をお伝えいたします)

ルースは日本語だと、「裸石(はだかいし)」と紹介されます。何となくわかりますが、よく考えてみるとわかりにくい言葉ですね。「それでは、ルースって原石?」みたいなイメージも持ってしまうからです。ルースと原石は違います。
原石は「磨けば光るもの」であり、ルースは「すでに磨かれているもの」です。ですからルースとは、すでに価値がある宝石です。ではなぜジュエリーと区分されルースと呼ばれるかというと、リングやネックレスにはめられてはいない存在だからです。宝石を身につける場合は宝飾品(リングやネックレス、イヤリングなど)に加工されますし、装飾品(時計や眼鏡など)といった使い方もされます。なお宝飾品は、ジュエリーと同じ意味です。また宝石を地金にはめたり固定することを、マウントと呼びます。
これら加工された以外のものを、ルース(裸石)と総称します。
なお先ほどは原石とルースを対比させてみましたが、同列で比べるなら「鉱物」とルースを比べる方が適切かもしれません。鉱物は自然界から採取された状態のもので、その中から得られる美しいものが宝石となります。ですから鉱物の中に宝石が含まれます。そして宝石として世に出たものの中には、加工された宝飾品や装飾品がありますし、未加工のものはルースとされるわけです。

ルースはすでに宝石として磨かれている、つまりカット(研磨)された石です。宝飾品や装飾品に加工されていない石も、もちろん宝石としては価値があり、その状態でも販売されています。
カットには、次のような要素があります。
○スタイル
大まかな形をつくります。「ファセットカット」「カボションカット」の二種類があります。
○シェイプ
正面からの輪郭の形です。「ラウンド」「ピアー」などいくつかの形があります。
○面の取り方
シェイプが同じでも、面の形や数により輝きが異なります。
この三つの組み合わせで、同じ宝石でも異なる見え方になるのです。
ですから宝石という商品で考えると、原石そのものの価値はもちろんのこと、カットの良し悪しが価格に大きく影響するのです。
なお「未加工状態で、宝石として販売されるもの」としてここまで紹介してきましたが、「もともとジュエリーだったけれど、地金から宝石が外れてしまった」といった場合も、ルースです。ジュエリーとしては破損品ですが、ルースとしての価値は持ちます。
ルースの買取について

ルースは宝石でそれ自体でも販売されていますので、買取可能です。ジュエリーから取れてしまっても宝石の価値はありますので、ルースとしてこちらも買取できます。これらが大前提です。
ところが、「買取を断られた」という声があります。あるいは「宝石だけだから、この査定額ですね」と、とんでもなく低い値が提示されたということも。「このリングは壊れているんだから、この査定額ですよ」とやはり二束三文のような値段を言われたという話も聞きます。どうしてなのでしょうか。
次のような理由からです。
・ジュエリーなどの完成品にしか、価値を見出していないお店の場合。
・宝石そのものに価値を見出していない、あるいは査定しないお店の場合。
ビックリされたかもしれませんが、買取店にもいろいろな種類があるのです。
買取店の種類について、詳しくはこの記事で解説しています。
買い取ったジュエリーを、そのまま販売している買取店にしてみると、「宝石だけだと売れないなぁ」「リングに加工するならお金かかるから」という心境です。またこうしたお店は、ほとんど宝石そのものへの価値は持っていません。ですから無駄な時間は使わずお断り、となるのです。
宝石と地金部分を持って行き、「壊れているから数千円」なんて言われたらより悲惨かもしれません。(壊れているし、値段がついただけでもいいか)なんて考えると、大きく損をしている可能性も。数千円というのは、地金部分のみの評価です。もしかすると外れた宝石側に数万円、数十万円、それ以上の価値があるかもしれません。
宝石専門の買取店の場合だと、地金より宝石を評価します。ちなみに地金は評価しないわけではなく、どこが査定してもほぼ同じ基準なので、他と同等の査定額は出します。つまり他が「地金のみ数千円」だったのが、宝石買取専門店だと「地金の数千円+宝石の○○円」という査定額になるのです。
ただ、宝石買取店専門店と言われても、ちょっとわかりにくいかもしれません。すべてではないですが「壊れた指輪でも大丈夫です。土台部分も必ず持ってきてくださいね」など後半の方をを強調されたら、地金のみを評価する可能性が高いお店かもしれません。
宝石買取店専門店がどういった所かわからない、といった方は、お気軽に東京宝石倶楽部にLINE査定のご連絡をください。ルースの査定、買取OK。LINE査定で正確なお値段を出しますので、そこから他店と比べていただいても問題ありません(手数料、キャンセル料なども発生しません)。
宝石ごとの違い

ルースの買取は、宝石買取店専門店ならば大丈夫というのを理解いただいたと思います。ではポイントになるルースそのものですが、ダイヤモンドと色石(色がついた石。たとえばルビーやエメラルドなど)では、大きく査定ポイントが異なります。
ダイヤモンド
ダイヤモンドのルースの場合は、宝石買取店専門店ではなくても、対応してくれる所がわりとあるかもしれません。なぜなら、ダイヤは一定の基準により査定ができるからです。
一定の基準とは4C(重さ、輝き、色、透明度)です。これに照らせば、ほぼ一定の相場を把握でき、買取価格が出せます。
とはいえ、鑑定士の視点や経験がまったくなしかといえばそうではありません。ですから同じダイヤモンドのルースでも、査定額に大きな開きが出ることはあります。特にカット(輝き)とクラリティ(透明度)は鑑定士による部分が大きいです。
さらに大きな問題として、「そのお店の方針」があります。チェーン店など規模を大きく展開している場合だと、「会社の方針」ですね。普通に考えられるのは、「実際の査定額、目一杯の値段で」ではなく、その逆でしょう。大規模店であれば人件費や広告、販促費なども多く使われていますので、どうしても抑える方に動いてしまいます。
よく宝石の状態も言われますが、ダイヤモンドの場合だとあまりそこも気にしなくても大丈夫です。なぜならダイヤモンドはもっとも硬い物質なので、傷や破損は滅多にないからです。もっとも壊れたリングといった場合には、加工時や壊れた時に宝石側の破損がないとは言い切れません。しかし、「ジュエリーとしては壊れているんだから、破損扱い」なんて査定額をつけられてはたまりません。こうした観点から、ダイヤモンドも宝石専門店での査定がおすすめです。
色石
色石については、ダイヤモンドと違って標準的な規格がありません。またメジャーなエメラルド、ルビー、サファイアはもちろん、希少石として知られるパライバトルマリンやアレキサンドライトなどもあります。アマゾナイトやファイアーオパールというのもあれば、スターサファイアなどバリエーションも数多くあります。
加えて産地なども重要ですし、査定では色や輝き、透明度や重さといった要素も加わってきます。色石は極端にいえば、すべてが一点ものともいえます。
ですからかなりの経験がない鑑定士でないと、そもそも査定ができない領域です。「色石のルースの買取はできません」と断ってくれるお店はむしろ善良で、よくわからないけどもしかすると価値があるかも、という考えで二束三文の査定額を出すお店もあるかもしれません。
こうした理由から、色石のルースについてはより強く、宝石専門の買取店での査定をおすすめします。
買取が難しいもの

最後に、高額買取とはならない、いえ買取そのものが難しいルースもあります。
主なものをあげてみましょう。
・模造品、偽造品
・合成石
・価値が著しく低い石
・損傷が激しいもの
近年の偽造品や合成石のレベルは高いため、一度は査定額がついても実物をよく見たら買取不可だった、ということも稀にあります。写真を見て不信に思うものもあるので、あらかじめお断りするケースもあります。
また天然石であっても、過去にいくらかの値段で購入していても、価値が著しく低い石というのも存在します。正しくは宝石ではないですが、たとえば石英(クオーツ)は多くの場合で査定額がつけられません。
専門店を含めてこうした理由ですでに断られている品物でしたら、やはり当店でも買取は難しいと考えられます。
また損傷が著しい場合は、本来は価値があるルースでも買取は難しいことはあります。しかしご自身では損傷が激しいと思っていても、これくらいの傷なら大丈夫と判断されるものもあります。あるいは損傷を超える石の価値を持っているかもしれません。傷みが激しいわけなので、その宝石本来の価値からは値を下げるかもしれませんが、迷っている場合は一度当店にお問い合わせください。
宝石、ジュエリーの専門店、東京宝石倶楽部は、LINEの簡単なやり取りで正確な査定額をお出しします。東京近郊はもちろん、全国からの買取実績が豊富です。
この記事の監修者

東京宝石倶楽部
この記事は日本一の宝石街に店舗がある専門店、東京宝石倶楽部が監修しています。




