ピンクダイヤモンドの相場はどれくらい? 透明ダイヤモンドより圧倒的な希少性
- 東京宝石倶楽部

- 9月25日
- 読了時間: 7分

ダイヤモンドといえば、透明でキラキラ光る宝石。そう思い浮かべる方がほとんどでしょう。
しかし、ダイヤモンドには赤、青、緑・・・さらには黒など、色つきのダイヤも存在します。これらは「ファンシーカラーダイヤモンド」と総称されます。この記事では鮮やかでやさしい色合いが人気の、「ピンクダイヤモンド」について解説します。
※このページに掲載している画像は、すべてイメージです。
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1. ピンクダイヤモンドとは
ピンクダイヤモンドとは
ファンシーカラーダイヤモンドにはさまざまな色みが存在しますが、やさしいピンクの発色をする「ピンクダイヤモンド」は、とりわけ人気です。さらに近年、ピンクダイヤモンドは「採れなくなった(採れなくなる)」という噂がささやかれています。
実は噂などではなく、この話はほとんど事実です。代表的なピンクダイヤモンドの採掘場所、アーガイル鉱山(オーストラリア)はピンクダイヤモンドの採掘量が減り、2020年に閉山しました。そのため新たなピンクダイヤモンドが市場に出回る機会は激減し、「なくなるのでは?」といった話が出ているのです。

かつては、王族といった特別な階級しか身に着けられないとされた時期もあるピンクダイアモンド。しかし各国のセレブリティの結婚指輪や婚約指輪として、このピンクダイヤモンドが贈られた、というニュースが増えてきた時期があります。そのため、現在は一般の人も持つ宝石に変わってきています。
一般の人が持てば、需要もいっきに増えます。ピンクダイヤモンドは現在、買取市場でも名前が聞かれる宝石となっているのです。
一般的なダイヤモンドとの査定の違い
ファンシーカラーダイヤモンドも、大きな分類としてはダイヤモンドの一種です。ですから査定の基準は4C(重さ、輝き、色、透明度)です。
ただし、4Cのうちのひとつ、colorに関する評価は通常のダイヤモンド(透明のダイヤ)と変わってきます。透明のダイヤは先ほど紹介した「GIAカラーグレード表」、DからZスケールで評価されますが、ファンシーカラーダイヤモンドは別の基準となります。DからZスケールとは通常のダイヤモンドの色の範囲(無色透明から淡い黄色)のこと。ファンシーカラーダイヤはZを越えた色となるのは、先ほど紹介したとおりです。
ここでちょっと宝石から離れて、色の豆知識をお伝えしましょう。「色の三要素」というものがあります。「色相」「明度」「彩度」です。色はふだん赤とか黄色とか言っている色みのこと。明度はあかるさですし、彩度は鮮やかさです。
色がついたファンシーカラーダイヤモンドの評価は、この色の三要素が重要なポイントになります。
通常のダイヤモンドはD-Zスケール、つまりDからZの間で標準的な色の評価がされます。一方でファンシーカラーダイヤモンドは、色相や色の濃さなども加味して評価されます。つまり査定をするうえでも、微妙な色の違いが大きく影響してくるのです。
透明ダイヤモンド(ホワイト系:GIA D~Z)

ピンクダイヤモンド(ファンシーカラー:GIA基準)

※この表の色見本はイメージです。実際の鑑定用カラーグレーディングを正確に示すものではありません。
またダイヤモンドの査定の場合、鑑定書の有無もポイントになります。実は知識や経験がしっかりとある査定士にしたら、宝石を見れば判断できるのでいらないのですが、そうでない査定士だと鑑定書の内容だけで査定しているケースが多くあります。
ダイヤモンドには基本的には鑑定書があります。ですから知識や経験が少なくても、それを見ればすぐに査定額が出せるわけです。最近いろいろと話題になっているダイヤモンドのAI査定も、基本的なデータを入れておけば比較的容易にできるのです。
しかしピンクダイヤモンドだと、鑑定書の内容も通常のダイヤと変わり詳細です。これを読み解いて査定額を出すためには、ちょっと知っている程度の知識や経験では不可能です。もちろん、AI査定もまだまだ対応できない領域です。
まとめると、一般的なダイヤモンドは知識や経験がそれほどなくても査定できます(ただしあくまでも、「それなりの査定額を出せる」という意味です)。しかしながら、ピンクダイヤモンドだとそうはいきません。
むしろ色石(サファイアやエメラルドなど、色がついた石)に近く、査定士に格段の知識や経験が必要な宝石、と考えておいてもらった方がいいでしょう。
ちなみにピンクダイヤモンドは色石?と聞かれると、YESでもありNOでもあります。なぜなら鉱物としてはダイヤモンドなので、その観点だと色石ではありません。しかし査定や買取の範囲で考えると、ピンクダイヤモンドは色石のカテゴリに入れる方が適切かもしれません。色石の査定と同じく、マニュアルを大きく超える判断基準がいくつもあるからです。
こちらも余談ですが、宝石の国際的な機関であるGIA(Gemological Institute of America)は「ファンシーカラーダイヤモンドもダイヤモンドの一種」として評価を担っています。
これらの事情や背景がわかると、「ダイヤモンドなら歓迎」といったマニュアル的な査定しかできない買取店にピンクダイヤモンドをうっかり持っていってしまうと、大きく損をしてしまう宝石というのが理解してもらえるでしょう。
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ピンクダイヤモンドの買取相場

さて、では気になる実際のピンクダイヤモンドの買取相場です。これについてはカラー以外
の「4C」「ブランド」「アイテムの種類」「状態」などにより違ってきますので、ほとんどの宝石と同じく一律には出すことができません。
ですからあくまでも一例としてですが、たとえば0.3カラットのルースがあるとします。一般の透明ダイヤモンドだと7万円なのが、ピンクダイヤモンドだと20万円前後です。0.3カラットの指輪で9万円の場合、ピンクダイヤモンドだとやはり20万円前後になることが多いです。つまりは、一般的な透明ダイヤモンドのおおよそ倍くらいになる目安です。
もっともピンクダイヤモンドは一点ものとなり、色石にかなり近いといえる存在なので、通常の透明ダイヤモンドと比較してもほとんど意味はありません。特に希少なもの(産地等)やカットの質が高く1カラットを超えていれば、数百万円の値段もつきます。
ピンクダイヤモンドの世界的な落札額には、数千万ドル(当時の日本円レートで50億や70億超え)という記録も複数あります。
逆に色が重要な価値の要素となるので、混色や内包物により価値が大きく下がることも。

東京宝石俱楽部は数百万円といった査定額、買取もよくありますので、安心してお取引ができます。高額査定の場合も、基本的には即日お支払いいたします。
逆に価値が低いピンクダイヤモンドの場合、どうしてもまったく値がつかないといったケースもありますが、それ以外は査定額をしっかりお付けするようにしています。
「ピンクダイヤモンドはなくなる(もう採れなくなった)から、今後どんどん価値があがるはず」という意見はありますが、一方で人工ダイヤモンドが評価される時代にもなってきています。人工着色されたカラーダイヤモンドも増えてきていて、これらも今後どう評価されていくかわかりません。
売り時を見定めすぎてかえって損をしてしまう、といったことも十分に考えられます。ピンクダイヤモンドのご売却をお考えの方は、早めのご相談をおすすめしています。
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この記事の監修者

東京宝石倶楽部
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